9月27日、MCFAJ CLUBMAN ROADRACE 最終戦が筑波サーキットで開催されました。
今回も前日は雨、当日は雨は上がっていたものの路面は乾かず予選開始時点ではハーフウエットで最終コーナーなどは特に濡れている状態でした。各コーナーの立ち上がりはホイールスピンを抑えながら慎重にアクセルを開けますが全開にはできません、3速4速でもスピンします。
途中、アクセルの開け始めでミスファイヤのような症状が発生。エンジン回転を落とすコーナーの脱出で不具合が酷くなってきましたが前戦のベストタイムと同程度のタイムを記録し1番手で予選を終えました。
予選後、スロットルボディ周辺を分解し原因を調べたところ1番シリンダーの混合気とA/Fセンサーを連結する細いホースが脱落しているのを発見しました。スロットルボディの影になる部分で、インジェクターを交換した際に抜けかけていたものが走行中に脱落したと思われます。対策として細いバンドで各根本を軽く締めておくことにしました。
決勝は完全なドライとなり、今年一番のコンディションとなりました。
我々の師匠となるteamOZEKIの二人の走りが気になるところですが、展開に惑わされず落ち着いて一つ一つの動作を丁寧にコーナーの処理を確認していこうと打ち合わせをしてスタートを待ちます。
teamOZEKIは2番グリッドからのスタートです。
これまで2回大きくホイールスピンさせスタートを失敗させていることから、今回は低回転でしっかりグリップさせてから回転を上げるという手段を選び、良くはなかったものの並ばれることもなく1コーナーにトップで進入。ここからはとにかく自分達の走りに徹します。
ライバルのteamOZEKIはエンジンを労るため慎重なスタートで最後尾付近まで一度下がったものの1周で全て抜き返して2番手につけて我々を追いかけてきます。エンジンパワーはかなり落とした仕様ですがコーナー処理が非常に上手いため2周目のヘアピンではハッキリと近づいてきたことが目に入りました。
こうなると意識しないというのも無理な話で3周目からペースを上げて逃げを試みます。teamOZEKIの姿はすぐに見えなくなってしまったのですが、実は追いつきそうに思われた直後に2ストローク500ccエンジンがぐずり出してしまい戦線離脱、リタイアとなってしまっていたのでした。
そうとは知らずとも姿が見えなくなったことでプレッシャーはなくなり、無理はせず確実にコントロールできる範囲で各コーナーの処理を色々と試しながら周回を重ねていきましたが。ラップタイムは3周目に記録した自己ベスト付近の6秒台を安定して刻んでいたようです。
パッセンジャー歴3年の私も未体験のタイムゾーンに入り、ブレーキングなどで身体が軋む音がするほどの身体的負荷が襲い後半は疲労感が出てきてしまいました。身体の鍛え方を根本的に底上げしなければ本当に身体を壊してしまいそうです。
最終的に2位に45秒の差をつけてチェッカー。ドライバー小沼は数えるほどしか乗っていないルーキーとは思えない速さを発揮し、文字通りぶっちぎりでシリーズチャンピオンを決めました。
我々が現状の目標としているのは4秒台、teamOZEKIの二人が記録したコースレコードですがあと2秒というところで今シーズンは終了です。
世界が変わった2020年、それでも充実したルーキーイヤーをおくれたのはサポートいただいたスポンサー様、個人的に応援してくれた方々のお陰です。
皆さんが我々の活動で笑顔になれるよう、来シーズンもしっかり活動できるように準備を進めていきます。
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